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廃棄の前に再利用の検討を
金属加工を伴う産業に必要とされている確かな表面処理には洗浄液の処理が必要です。
洗浄液の処理は単に環境保護というだけでなく、長期的には大きなコスト削減を可能にします。

遠心分離機を使って切削油寿命を4-5倍に切削油処理

遠心分離機導入メリット

・切削油寿命を4-5倍に
・機械停止時間の短縮
・切削油購入金額の大幅な削減
・切削油廃棄費用の大幅な削減
・労働条件の改善(異臭防止等)
[主な特徴]
・洗浄液購入費用の大幅な削減
・廃液処理費用の大幅な削減
・循環清浄により常に洗浄液をきれいに保つ
・固形分及び油は濃縮され発生量が削減される
・安定して優れた表面処理効果が得られる

基本操作

1.汚れた切削油は別置ポンプで遠心分離機に供給されます。
2.遠心分離機には液体の清澄や混合液の分離のために分離板を内蔵した回転体が組み込まれています。
3.液体は入口から供給され高速回転している回転体内部の遠心場で比重により分離されます。
4.水溶性切削油の場合、分離された切削油は圧力下で上部出口から吐出されます。
  浮上油はオーバーフローで機外に排出されます。
5.分離された固形分は型式により停止後に手で除去するか、運転中に自動排出されます。

洗浄液と引抜油

遠心分離機は洗浄液の処理にも有効な方法です。遠心分離機で熱せられた脱脂タンクや引抜油の処理にも採用されています。ある工場では月間7千から9千トンの鋼材が使用されています。それらの鋼材は2千トンの力でプレスされ摩擦や圧力のため局所的には2千度もの温度に達します。このため、スプレーで油が散布されます。油の散布により摩耗とせん断の程度が下げられ結果として工具の寿命を伸ばし、部品の加工精度を上げることができます。こられの部品は溶接や塗装といった後工程を行う前に脱脂されます。

油の除去

脱脂のためには熱せられたアルカリ洗浄液が使用されます;脱脂工程では複数のタンクが使用されます。
それらの中でも始めの二つのタンクでの脱脂が一番大きな役割をしており約75度まで熱してあります。
脱脂タンクでは濃度5%アルカリ洗浄液で表面張力を低減し洗浄を行います。
ウエストファリアの遠心分離機は浮上油や金属粉を除去するためバイパス清浄で使用します。
バイパス清浄による常にタンク中の液を洗浄し油が生産工程に与える影響を低減します。
浮上油の除去により洗浄液の劣化が抑制され洗浄液の長寿命化につながります。
洗浄工程の最終段階では塗装工程までの大気時間中の錆を防ぐため一時的な防錆対策が行われます。

廃棄からリサイクルへ:廃棄費用の大幅な削減

連続的に浮上油回収により油分濃度を低く保ち、遠心分離機に供給された混合物は3層に分離されます。
第一は若干の洗浄液を含んだ固形分、第二は油そしてほとんど油を含まないがウルトラフィルターなどの最終処理設備へ供給されます。
分離された油はミキシングタンクに送られ添加剤などのより調整され再使用されます。
そして洗浄タンクから回収された浮上油は引抜油として再利用されるのです。

※上記の製品仕様は2008年7月現在のデータです。製品の仕様・製造状況は予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。
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